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快適な生活には自然素材が最適!漆喰や珪藻土の特徴など徹底解説!

 近年、住宅における「漆喰」や「珪藻土」などの塗り壁は、その機能性やデザイン性などが再認識され、広く取り入れられる傾向にあります。
 古くから、日本特有の風土に適した素材として日本建築と深く関わってきており、その伝統と技術は脈々と継承されてきたものなのです。
 健康で快適な生活を支え、おしゃれな空間を演出する「漆喰」や「珪藻土」の特徴や価格など詳しく解説していきたいと思います。

1.漆喰とは

 漆喰とは、消石灰を原料とする建材です。
消石灰とは石灰岩を高温で焼いて水を加えたもので、そこからさらにスサやのり、骨材などを加え練り合わせると漆喰になります。表面の仕上がり状態は、ツルっとしていることが特徴です。
 主原料となる消石灰は二酸化炭素と反応することによって徐々に硬化し、最終的には元の石灰岩と同様の成分に戻るという性質があるため、時間をかけて強固な壁ができあがります。

 また防火性やその他多くの機能に優れていることから、室内の内壁やお城の外壁など幅広く使用されてきました。
 非常に歴史の古い材料で世界遺産となるような建築物にも採用されていますが、その多くは土壁でできた下地のうえに表面を漆喰で仕上げるという方法でつくられています。
 現代においては下地が石膏ボードに変わり、仕上げ材としてクロスや漆喰などの建材が使用されるようになっています。

2.珪藻土とは

 珪藻土とは、植物性プランクトンである珪藻の死骸が堆積し化石化したものを原料とする材料です。表面の仕上がり状態は、漆喰とは異なりザラっとしていることが特徴です。
 珪藻土は無数の細孔があることが特徴で、軽量でありながら断熱性や耐火性、保温性などの機能を持つため、七輪やレンガの原料として使用されていました。
 細孔構造を持つことによる最も大きな特徴といえるのは、湿度の高い季節は湿気を吸収し、湿度の低い季節に吐き出すという調湿機能に優れるということで、日本における多湿という風土にマッチした建材であるといえます。

 また珪藻土を塗り壁として使われ始めてまだ歴史は浅く、1990年代になったころからといわれています。

3.漆喰と珪藻土のメリット・デメリット

 生活環境を整えることに貢献する自然素材ですが、多くのメリットがある一方デメリットと考えられることもいくつかあります。
 漆喰と珪藻土のそれぞれについてメリットとデメリットをご紹介いたします。

漆喰の<メリット>

・耐火性に優れる
燃えにくい素材であることから、万が一室内で火事が起きた場合でも燃え広がることを防ぐことができます。また新建材の一部には燃えると有毒ガスの発生が懸念されるものがありますが、漆喰はその心配がありません。

・抗菌性に優れる
主原料である石灰岩が持つ強いアルカリ性は殺菌効果があり、カビやダニの発生を防ぎます。

・消臭性に優れる
たばこなどのいやな臭いやホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を効果的に吸着します。

・防汚性に優れる
静電気の発生がないため汚れや埃などが付着しにくく、扱い方しだいでは長期にわたって白さが持続します。

漆喰の<デメリット>

・建築コストが割高になる
通常のクロス貼りと比較してコストは割高になります。
ただし抗菌効果や消臭効果に優れることで、空気清浄機やそれらに関連する備品などは不要となります。

・ひび割れすることがある
地震や下地の影響によって表面にひび割れが発生することがあります。
その場合には上塗りすることで補修することができます。
またクロス仕上げでも窓や建具などの開口部分では建物の揺れで下地の石膏ボードが破損しクロスの破れることがあります。

珪藻土の<メリット>

・調湿性に優れる
室内の湿度状況に応じて湿気を吸ったり吐いたりする湿度コントロールを行います。
年間を通して快適に生活できる湿度に維持してくれること、結露を防止することなど、人の健康にとっても効果が高い機能です。

・消臭性に優れる
臭い成分は空気中にある湿気に溶けやすいといわれており、吸湿することによって臭いもいっしょに消してしまう効果があります。

・意匠性に優れる
立体感があって陰影に富んだ見た目は、クロス仕上げにはない豪華でおしゃれな演出をしてくれます。
またカラーのバリエーションが豊富で、さまざまな表情を楽しめるのも大きな魅力です。

珪藻土の<デメリット>

・建築コストが割高になる
漆喰と同様に通常のクロス貼りと比較してコストは割高になります。

・粉状のものが落ちやすい
手で触ると粉状のものが付着したり床に落ちたりしやすいという特徴があり、掃除などの手間がかかる場合があります。
ただし現在では製品の改良も進んでおり、このような症状を軽減されたものも多くあるようです。

4.デザインのバリエーション

漆喰や珪藻土などの塗り壁にはさまざまな仕上げパターンを選択することができます。多くのバリエーションがあり、それぞれ表情が異なるため独自の仕上がりを楽しめることも魅力となっています。ここでは、いくつかの代表的なデザインについて解説いたします。

<コテ波仕上げ>
最もポピュラーな仕上げ方法となるものです。
塗った面を完全なフラットな状態に仕上げるのではなく、コテの跡をそのまま自然な形で残します。

<扇仕上げ>
コテを使い半円を描くように扇状のパターンを残します。

<スパニッシュ仕上げ>
コテのエッジ部分を使ってパターンを残します。

<ラフ仕上げ>
コテを使って塗り重ねるなど立体的で荒っぽいパターンを残します。

<ハケ仕上げ>
ハケやブラシなどを使って筋状のパターンを残しますが、使う道具によって仕上がりが変わります。

<台所用スポンジ仕上げ>
台所用スポンジのザラザラした表面を利用して仕上げる方法で、非常に簡単ですがスポンジの動かし方でパターンに変化をつけることができます。

<手塗り仕上げ>
道具を使うことなく手塗りでパターンを残していく方法ですが、施主も参加して子供の手形を付けるなど自由でオリジナリティな仕上がりが期待できます。

5.プロに任せて上品な仕上がりに

 漆喰や珪藻土などの塗り壁は、材料だけを購入してDIYで行う人もいますが、一定の技術が必要となります。
 塗り壁が持つデメリットを補うという意味でも、段階的に適正な施工を行うことが重要な要素となります。機能性にこだわり上質な仕上げを求めるのであれば、左官職人に塗ってもらうのが一番おすすめです。

6.メンテナンスについて

 漆喰や珪藻土などは汚れや傷などが付いてしまった場合、適正なお手入れをすることで長期に渡ってきれいな状態を維持することも可能です。

①軽い汚れであれば消しゴムで消すことができることがあります。
メラミンスポンジも有効で、軽くこするだけで落ちる場合もあります。
③表面の汚れや傷であればサンドペーパーで削り落とすことができます。
④最終手段としては重ね塗りをして確実にきれいな状態にすることができます。

 部分的な補修も可能ですが、とくに経年が進行している場合は色ムラの原因となるため、周囲との色合いなどを見ながら判断するか、あるいは大きな範囲で行うことがよいでしょう。
 少々の汚れであればうまくなじんでくるという点も自然素材のよいところでもあるため、何もしないということもひとつの方法といえます。

7.まとめ

 一見すると、同じように見える漆喰や珪藻土という二つの自然素材は、自然素材が持つ高機能と経験豊富な職人によってつくられる優れたデザインを持ち合わせています。健康で快適な生活へのリノベーションには欠かせない素材です!

 漆喰と珪藻土のどちらがおすすめかという点については、検討している人の目的によって決めるということになるでしょう。大きなポイントとなるのは「機能」と「見た目」です。
 どのような機能を重視したいのか、また質感やデザイン、カラーなど、どのような見た目にこだわりたいのかという点を比較して、あなたのこれからのお部屋にピッタリなものを選びましょう。

『健康リノベ』では、自然素材に対して気になっていることや、
実際に施工した際の金額のお話など、些細なことでもご相談から承っています。
気になる方はこちらから、お気軽にお問い合わせください。

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