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海外のリノベーション事情は?日本と異なる実態やインテリアの例をご紹介!

最近は日本でも、あえて中古物件を購入して自分の好きなように建て替えるリノベーションが徐々に広まってきました。
一般的な新築の住宅ローンだけでなく、中古住宅のリノベーションから住宅ローンまでをまとめて行えるサービスプランを行っている業者も当たり前になってきています。
しかし、海外では既にリノベーションは日本よりも普及しており、アメリカや近隣のアジア諸国でも盛んに行われています。
今回はそんな海外のリノベーション事情についてご紹介していきましょう。
日本でリノベーションをしたいと考えている方にも参考になる事例や、これからの日本のリノベーションが向かっていく方向についても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 日本とアメリカのリノベーション事情

まずは「リノベーション先進国」と呼ばれているアメリカと、日本とのリノベーション文化の違いについて見ていきましょう。

日本のリノベーションでは、「ワンストップサービス」が主流になっています。
同じワンストップ型のサービスでも大きく2つのサービスがあります。

1つ目は、住宅購入者の希望を聞いてそれに近い中古物件を探し、実際にどのようにリノベーションを施工するのか相談を受け付け施工し、その後の住宅ローンまで全て1つの会社が請け負うという形のサービスです。
2つ目は、元々ある中古物件を業者が買い取り、購入層の需要に合わせてあらかじめ業者がリノベーションを行ってからその物件を販売するという形のサービスです。
このような日本のワンストップサービスは、海外、特にアメリカのサービスとはかなり異なっています。
アメリカでは、主に中古住宅の持ち主、売り手側が自らリノベーションを行うことが普通です。
また、買い手側もリノベーション済みの物件を探している場合が多く、自分で中古物件をリノベーションしようという発想はあまりありません。
ここには、日本とアメリカの住宅に対する考え方の違いが如実に表れています。
日本人は、新築であれリノベーション物件であれ、一度自分の家を買ったら少なくとも購入者である自分は生涯そこに住み続けるという前提で家を建てるのが主流です。
しかし、アメリカでは家は10年経過する前に住み換えるというスタンスなので、自ら手を加えることは少なく、リノベーション物件であっても既に施工されている物件が好まれているのです。

2.アメリカ・ポートランドに学ぶリノベーションの在り方

アメリカで「最も住んでみたい街」と名高いポートランドの中心部では、築年数の高い建物がリノベーションされて賃貸住宅になっている例が多くあります。
中心部にあるアパートの1つである「ラファイエット アパート」は、1920年にホテルとして建設された建物を賃貸住宅にリノベーションしています。
元々がホテルだったこともあり7階建てで50部屋、小さめの部屋の作りです。
ランドリールームは共用であり、エントランスには以前ホテルだった時代の名残が見られます。

もう1つは、同じくポートランドの中心部オールドタウンにある「エベレット・マイクロ・ロフト」で、1914年に建てられたという建物はとても古く、歴史的建築物にも指定されています。
この建物は2階と3階が9部屋ずつの貸しアパートになっており、こちらも3階には共用のランドリールームがあります。
元々の建物は古くても、リノベーション工事が施工されたのが2012年と比較的新しく、水回りや内装デザインも一新したため新築とそん色ない見た目なのにどこか趣もあり、快適な住居として人気を集めています。

このように、アメリカでは築年数100年を超えるような古い建物であっても積極的にリノベーションされ、現在も入居希望者が途切れないような人気賃貸物件を生み出しています。
現在の日本では、リノベーションは主に中古物件をマイホーム用に購入し、リノベーションを行う人が大半です。
しかし、このポートランドの事例のように学生やサラリーマンの集中する都市部で古くからある建物を、賃貸用にリノベーションするというモデルケースがあることを知っておくと良いでしょう。

3.アジアのリノベーション事情

それでは、アジアのリノベーション事情はどのように日本と異なっているのか順に見ていきましょう。

韓国はアパート・マンションのリフォームが主流

韓国はマンションに住むのが一般的であり、高層マンションを「アパート」と言います。
また、中層マンションは「ヴィラ」と呼ばれ、アパートやヴィラの方が一戸建てよりも価値が高いという特徴があります。
そんなアパート・ヴィラでは立地の関係もあり、間取りがほとんどの家で似通っています。
その代わりに内装で自分たちらしさや住みやすさを追求する人が多く、仮に賃貸物件でもリフォーム工事を行う人が多いです。
日本人は主に、家具や家電に対して「インテリア」と呼びますが、韓国では壁紙や床、収納スペースなど物件に関する施工工事に対して「インテリア」と呼びます。
最近の20~30代の若者たちの間ではDIYなども流行しており、自分の手で壁や床、家具などを好きな色に塗るなど、アレンジを行うセルフインテリアも主流になっています。
若者には特に北欧インテリアを意識した、カラフルでおしゃれなアレンジが好まれています。

シンガポールでは政府の援助が充実

シンガポールは政府によって都市化が行われおり、国民の8割以上はHDBと呼ばれる公共団地に住んでいます。
住宅基準は政府によって厳密に定められているので、どのHDBも高品質が保証されています。
また、結婚してマイホームを購入する際も政府から助成金が下りるので、誰でもマイホーム購入がしやすい制度になっています。
以上の特色から、シンガポールのリノベーションは入居時にスケルトンリノベーションを行い、住んでいる間に需要に合わせてリノベーション・リフォームを適宜行うのが一般的です。
シンガポールではマイホーム購入だけでなく、リノベーション施工の際も政府の助成金が多いので、リノベーションやリフォームをするハードルも低くなっています。
内装もシンプルですっきりしたデザインが好まれ、白黒のクールなものや「禅(Zen)」を意識した和風インテリアが流行として取り入れられています。

フィリピンではあまりリノベーション文化は進んでいない

フィリピンで住宅を購入する場合は、いかなる物件でも「家具付き」か「家具なし」を選択できます。
家具付き物件の場合、内装をデザイナーが選んだりオーダーメイドした家具がまるごと付いてきたりするデザイナーハウスです。
フィリピンでは家具も内装の一部と捉えられており、物件だけでなく内装のインテリアも総括的に行われるのが一般的な考え方です。
そんなフィリピンは近年急速に経済成長が進んでおり、住環境のおしゃれさ、便利さがさらに追求されています。
これまでの統一された新築のコンドミニアムでは満足できず、自分らしい個性的なインテリアを望む人々も増え、リノベーションの需要はますます高まっています。
しかし、そんな人々の需要に応えられる確かな技術力のあるリノベーション業者は少なく、現状としてリノベーションはあまり普及していません。

中国では大半がスケルトン状態から個別にインテリア

以前の中国では住宅が政府から供給される場合がほとんどでしたが、最近では土地や住宅の私有化が進み、ほとんどの人が自分の家を持っています。
それに伴い全体的な不動産価格も高騰しており、住宅の数も都心部では足りないので、元々あったビルを住宅用にリフォーム・リノベーションする流れが高まっています。
中国のマンションは主にスケルトン状態(コンクリートの躯体そのまま)で売られており、部屋への入居が決まると入居者の希望に合わせて間取りを作り、内装工事が行われます。
自分が買った家を売り出す際も、間取りや壁などをリセットしてスケルトン状態に戻すのが一般的です。
現在中国の住宅インテリアはオーダーメイドが主流で、シノワズリ風デザインや日本から輸入した「無印良品」などをメインに据えたシンプルでスタイリッシュなデザインが人気です。

4.海外でのリノベーションデザイン例

それでは、実際に海外で行われているリノベーションの事例を具体的に見ていきましょう。

アメリカのリノベーション事例1:ブルックリンスタイル

「ブルックリンスタイル」とは、アメリカの大都市ニューヨークのブルックリン地区でよく見られるアパートメントをイメージしたデザインです。
ブルックリンスタイルの特徴は、シンプルなデザインに見えて構造を隠すのではなくどちらかと言えば「見せる」インテリアにすることです。
例えば、換気扇の配管がむき出しで見えていたり、床板も統一感のある色味ではなくところどころ剥がれていたりと、綺麗すぎないのにおしゃれな空間へと仕上げています。
無骨なレンガ作りの壁が採用されているのもブルックリンスタイルの特徴です。
色とりどりのレンガの壁に木の床、扉にはビビッドなカラーを採用することでシンプルながら大胆におしゃれな空間を演出できます。

アメリカのリノベーション事例2:ヴィンテージスタイル

リノベーションは、中古物件の素材の良さを生かしつつ現代の住みやすさも取り入れるという工事ですが、そのスタンスに「ヴィンテージスタイル」はピッタリとハマっています。
そこまで経年していない物件や建築デザインでも、リノベーション工事によって「あえて」経年しているように見せることもできます。
天井や床の塗りを、あえてデコボコや色のムラが目立つように仕上げることで、長年多くの人に住まれ、その都度デザインも変化していったような雰囲気になるでしょう。
また、目立つ柱や棚を古びた木のようにすることで、一気に新築では決して出せない「ヴィンテージ感」が出ます。

5.まとめ

日本と海外のリノベーション事情はかなり異なります。
一口に海外と言っても、その国の経済事情や政治事情、文化によっても大きく住宅環境やリノベーションの現状も変わってきます。
日本よりもリノベーションが広い範囲や視野で行われている国も多く、参考にできる事例も多いです。
ぜひ海外のリノベーション事例もチェックしてみてはいかがでしょうか?

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