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リフォームやリノベーションをするなら知っておきたい、建材に含まれる化学物質

私たちが暮らしている住宅は、様々な建材を組み合わせることで作られています。
建材がなければ住宅を作ることはできないため、とても重要な役割を担っていると言えるでしょう。
しかし、建材に含まれている化学物質が私たちの体に良くない影響を与える可能性があることを覚えておかなければいけません。
リノベーションやリフォームをする際には、化学物質を含んでいない建材を導入するなどの工夫が必要となります。
今回は、リノベーションやリフォームをする際に知っておきたい、建材に含まれている化学物質の種類や、化学物質が原因となって起こるシックハウス症候群についてご紹介していきましょう。

1.住宅の建材に含まれている化学物質と健康に与える影響

私たちが暮らしている住宅には様々な建材が使用されています。
建材の中には化学物質を含んでいるものがあります。
建材に含まれている化学物質の中で厚生労働省が濃度指針値を定めた物質は13種類(ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエン、スチレン、キシレンなど)もあるのです。
まずは、住宅の建材に含まれている化学物質にはどのようなものがあり、どのような影響を与えるのかご紹介します。

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは、合板に含まれているケースが多い化学物質です。
合板は、壁や天井、フローリング、押し入れなど様々な場所に使われている建材です。
タンスや食器棚といった木製の家具にも使用されていることがあります。
シックハウス症候群の原因として知られているホルムアルデヒドは、非常に身近な存在だと言えるのです。
ホルムアルデヒドは、粘膜を刺激するため目がチカチカしてしまったり、のどの痛みを感じたりします。
しかし最近は、ホルムアルデヒドを含む建材の使用面積が制限されているため、以前ほど症状が表れにくくなっています。
また、天然の素材をふんだんに使ったリノベーションやリフォームも流行っているので、ホルムアルデヒドが含まれている合板を使うケースは少なくなっています。

アセトアルデヒド

アセトアルデヒドは、建材を接着する時に利用する接着剤や防腐剤に含まれている化学物質です。
さらに、トドマツやカラマツなどの針葉樹、広葉樹の1種であるヤチダモからも放散されています。
アセトアルデヒドによる健康被害には、頭痛や動機などが挙げられます。
住宅に使用される木材からも放散されるアセトアルデヒドですが、ブナからは放散されないことが厚生労働省の調べで分かっています。
そのため、リフォームやリノベーションをする際はブナを選択するようにしましょう。

キシレン

キシレンは、塗料や顔料、油性ラッカー、油性ニス、シロアリ駆除剤などの含まれている化学物質です。
キシレンによって中枢神経系が抑制されてしまうため、熱感やのぼせ、めまいなどの症状が表れます。
重度の場合は意識消失を引き起こしてしまう可能性もあるので、かなり危険性が高い化学物質だと言えるでしょう。

スチレン

スチレンは、ポリエチレン樹脂などを使った断熱材に含まれている化学物質です。
スチレンが含まれた濃度が高い蒸気を吸い込んでしまうと、急性中毒を引き起こす可能性があります。
また、建材に使用されている断熱材から少量のスチレンが放出され長期的に吸い込んでいる場合は、吐き気やめまい、頭痛、疲労感などの症状が表れます。

2.化学物質が原因となって起こるシックハウス症候群の症状や治療法は?

建材に含まれている化学物質は、シックハウス症候群の原因になります。
続いては、シックハウス症候群とはどのような症状を引き起こすのか、シックハウス症候群になってしまった場合はどのような治療を行うのかご紹介しましょう。

シックハウス症候群の症状

シックハウス症候群の症状は、個人差が大きいと言われています。
同じ環境にいても全く症状が出ない人もいますし、様々な症状に悩まされてしまう人もいます。
そんなシックハウス症候群になるとどのような症状が表れるのでしょうか?

・頭痛
・めまい
・集中力の低下
・耳なり
・鼻づまり
・目の痛み
・目がチカチカする
・口の中が渇く
・喘息
・吐き気
・食欲不振
・じんましん
・下痢
・便秘
・足がつりやすくなる

シックハウス症候群になるとこのような症状が表れます。
ただ家の中にいるだけで頭痛や吐き気に悩まされたり、じんましんが出たりする人もいます。
家にいなければ症状が改善されますが、一度シックハウス症候群になってしまうと完治は難しいです。
そのため、リノベーションやリフォームをする際に、できるだけ化学物質を含んでいない建材を利用するなどの工夫が必要になるでしょう。

シックハウス症候群を予防するためには?

シックハウス症候群になってしまうとツラい症状に悩まされ続けることになります。
ツラい症状を回避するためには、シックハウス症候群自体を予防することが重要です。

リノベーションやリフォーム前にできる予防策

シックハウス症候群の予防は、リノベーションやリフォーム前にもできます。
まずは、リノベーションやリフォーム前にできる予防策からご紹介しましょう。

・安全性の高い内装材やワックス、建材を設計事務所と相談して決める
リノベーションやリフォームをする前に、設計事務所との打ち合わせをします。
その時に、安全性の高い内装材やワックス、建材を取り入れたいことを設計事務所と相談して決めるようにしましょう。
また、家族が持っているアレルギーも事前に伝えておくと症状が悪化しにくい建材を教えてもらえるので、早い段階で伝えておくことをおすすめします。
使用する建材はJISやJASマークが付いているものを選ぶことも重要なポイントになります。
JISやJASマークは、化学物質の発生量が少ないことを示しているため、シックハウス症候群を防ぐための指標になるのです。

・換気システムが設置できるか確認する
建築基準法が改正されてから換気設備の設置が義務付けられるようになりました。
リビングと居間に限られますが、24時間換気システムを設置することで化学物質を外へ排出できます。
そのため、リノベーションやリフォームをする際に換気システムの設置が可能かどうかも確認しておくと良いでしょう。

リノベーションやリフォーム後にできる予防策

リノベーションやリフォームをした後でもシックハウス症候群の予防は可能です。
次に、リノベーションやリフォーム後のできる予防策をご紹介していきます。

・こまめに掃除をする
シックハウス症候群は化学物質だけではなく、カビやダニも原因になります。
原因となる物質を除去するためにもこまめな掃除は重要です。

・こまめに換気をする
建材から放出された化学物質は空気中を漂っているため、こまめに換気をすることもシックハウス症候群の予防につながります。
24時間換気システムであればスイッチを切らない限り喚起してくれるのでおすすめです。
24時間換気システムを設置していない場合は、毎日喚起するように心掛けましょう。

シックハウス症候群の治療法

シックハウス症候群の症状が表れた場合は、医療機関へ受診しましょう。
症状が出る場所は目や鼻、喉など様々なので、それぞれの専門医にかかることで治療ができます。
しかし、複数の場所に症状が表れているなら、アレルギー科がある医療機関への受診をおすすめします。
アレルギー科では、総合的な判断を下すことができるため、適切な投薬が可能になるためです。
ただし、シックハウス症候群を完治させるための薬は存在していないので、医師の判断で処方される薬や治療方法は異なります。
完治させたいのであれば、シックハウス症候群を引き起こしている根本的な原因を取り除かなければいけません。
シックハウス症候群の疑いがある場合は、眼球運動検査や呼吸機能検査、化学物質負荷検査などを行い、アレルギーの原因を特定していきます。
原因を特定できたら症状を緩和するための薬を服用します。

もしもシックハウス症候群の症状に悩まされていて、これからリノベーションやリフォームをしようと考えているのであれば、化学物質を放出しにくい建材の導入をぜひ視野に入れてみてください。

3.化学物質が原因となるシックハウス症候群は防げる?

シックハウス症候群はちょっとした工夫で対策することができます。
最後に、化学物質が原因となるシックハウス症候群に有効な対策をご紹介します。

・観葉植物を置く
観葉植物を置くことで、空気中に浮遊している細菌や化学物質などを吸収し、空気を綺麗な状態に保つことができます。
観葉植物の中でも、ポトスやガーベラ、サンセベリアは化学物質を取り除く作用に優れているとNASAの研究で分かっています。
サイズが大きい観葉植物は1部屋に1つ、サイズが小さめの観葉植物は1部屋に5つ程度おくと効果が実感できると言われているのでぜひ試してみてください。

・備長炭を置く
備長炭は植物と似たような働きをしてくれます。
部屋に置いておくことで、空気中の化学物質などを吸着してくれるため、空気が綺麗になるのです。
また、備長炭は湿気も吸収してくれるので、カビやダニ対策にも効果を発揮してくれます。

4.まとめ

私たちが暮らしている住宅は、建材がなければ作ることができません。
必要不可欠な建材ですが、建材から放出されている化学物質が私たちの体に悪影響をもたらすこともあります。
建材の化学物質によって引き起こされるのが、シックハウス症候群です。
建材からは、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、キシレン、スチレンなどの化学物質が放出されています。
これらの化学物質は、頭痛やめまい、目がチカチカするなどの不快な症状を引き起こします。
ツラい症状を引き起こすシックハウス症候群を予防するためには、化学物質が放出されにくい建材を選ぶようにしたり、リノベーションやリフォームで24時間換気システムを設置したりといった工夫が必要です。
リノベーションやリフォーム後には、観葉植物や備長炭をおいて、空気を綺麗に保つための工夫も行うようにしましょう。
そうすることで、建材から放出される化学物質の影響を受けにくくなります。

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