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リフォームの保険を知って安心のリノベーションを始めよう

古い住まいを改修・改装して新しく生まれ変わらせるリフォームやリノベーションの工事には、新築の工事よりも高い技術力が必要だと言われています。
そのため、初めてリノベーションを依頼する場合はもちろん、既にお付き合いのある建築会社に改装工事などを任せる場合でも不安はつきものです。
安心してリフォーム・リノベーション工事をするために大切な、保証や保険について確認していきましょう。

1.リフォーム・リノベーションに対する様々な不安

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これからリフォーム・リノベーションを始めたいと考えている方の多くは、様々な点でリフォーム・リノベーションに不安を抱えています。
せっかくのリフォーム工事で失敗したらどうしようと悩み、なかなか工事を決心できないという方も多いでしょう。
多くの方がどのような点に不安を抱えているかを確認してみると、リフォーム前に想定しておくべき注意点も見えてきます。

リフォーム工事の技術力が低くかったら…

ある意味で新築工事よりも高い技術力が求められるリフォーム工事では、施工部分や改装した個所に欠陥が発生するのではないかという点を心配する方が多いです。
「時間を経て汚れてきた部分をリフォームしたのに、いざ工事が終わってみると不具合があったらどうしよう」、「古い設備を取り替えて大幅にリノベーションしたのにしっかり機能しなかったらどうしよう」など、技術力の低さによる欠陥に対する様々な心配は、リフォーム・リノベーションにつきものの不安とも言えます。

手抜き工事をされたらどうしよう

大切な家だからこそ品質の高い工事を求めることは当然です。
しかし、リフォーム・リノベーションを手がける会社の中には、明らかな手抜き工事を行う業者も存在します。
手抜き工事により大切な家が損なわれてしまえば、快適さを求めるリフォーム・リノベーション工事で幸せになるどころか、辛い思いをすることになってしまいます。
よく知らないリフォーム会社に手抜き工事をされないかという点は、多くの方が不安に感じる部分です。
実際に、なるべく予算をかけずに仕上げようとしたばかりに、手抜き工事をするような業者を選んでしまい後悔する人も増えています。

仕上がりのイメージが違ったらどうしよう

リフォームやリノベーションは家ごとに工事内容が異なり、他の家の施工例は参考程度にしかならないとも言えます。
カタログで見た壁紙を実際に貼ったら思っていたより暗いとか、リビングの床材が想像より安っぽく見えるなど、イメージの違いがトラブルになる事例は多いものです。
「思ったような仕上がりにならなかったらどうしよう」という不安を感じる方も多いでしょう。

様々な不安がつきもののリフォーム・リノベーションだからこそ、しっかりとした業者を選ぶことが大切です。
さらに、信頼できる実績のある業者を選ぶだけでなく、もしもの時に備えて保険や保証についても正しい知識を持っておくと安心できます。

2.リフォームの保険「リフォーム瑕疵(かし)保険」

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リフォーム・リノベーションを行うなら、万が一の場合に備えて保証や保険についての制度を知っておくべきでしょう。
大切な家を快適な住まいにするためのリフォーム・リノベーション時には、「リフォーム瑕疵(かし)保険」が心強い味方になってくれます。

「リフォーム瑕疵(かし)保険」とは

「リフォーム瑕疵(かし)保険」は、リフォーム・リノベーションを行う際の検査と保証がセットになった保険制度です。
国土交通省が指定する「住宅瑕疵担保責任保険法人」に登録された事業者が加入でき、保険でカバーされるリフォーム・リノベーションの施工個所について、保証期間中に欠陥が見つかった場合に補修費用が保証される仕組みになっています。
つまり、「リフォーム瑕疵(かし)保険」によって、リフォームが絡む様々なトラブルから消費者が保護されていると言えます。
「リフォーム瑕疵(かし)保険」を取り扱っている事業者は、国土交通大臣から指定を受けた5つの保険法人です。
「住宅保証機構株式会社」「株式会社住宅あんしん保証」「ハウスプラス住宅保証株式会社」「株式会社日本住宅保証検査機構」「株式会社ハウスジーメン」が指定を受けています。
加入事業者でリフォーム・リノベーションをする際には、着工前に「リフォーム瑕疵(かし)保険」への加入希望を伝えておくと、リフォーム会社を通じて申請が可能です。

「リフォーム瑕疵(かし)保険」の3つのメリット

リフォーム瑕疵(かし)保険には3つの主な特徴があり、次のようなメリットがあります。

1つ目の特徴は、第三者検査員により現場検査が行われる点です。
検査を行う第三者検査員は建築士の資格を持った人で、プロの視点から現場検査が行われます。
施工したリフォーム会社とは別の第三者検査員が現場検査を行うことが特徴で、客観的な視点から検査を行います。
メリットは、現場検査があることでリフォーム・リノベーション工事の品質が保たれ、質の高い施工が確保できることです。

2つ目は、施工したリフォーム会社が万が一倒産した場合でも補償されるという特徴で、業者の倒産リスクに対する不安が解消されます。
やはり、リフォーム工事の後で施工業者が倒産してしまったら、欠陥があっても補修してもらえないのではないかという不安が大切な家の工事ではつきものです。
「リフォーム瑕疵(かし)保険」を活用すれば、施工した部分に欠陥が見つかった場合には、保証期間内なら施工業者が倒産していても補償費用が請求できる点がメリットとなります。

3つ目の特徴は、工事に欠陥が見つかった際に事業主が保証してくれる点です。
つまり、リフォーム会社を選ぶ際に「リフォーム瑕疵(かし)保険」に対応しているかどうかで、施工業者を選ぶ目安になると言えます。
信頼できる業者選びの基準となる点がメリットとなるでしょう。

リフォーム・リノベーションの工事は、素人には欠陥や不具合が分かりにくいものです。
自分自身では判断できないからこそ、業者任せにはできないとも言えます。
だからこそ、第三者の建築士に「検査」してもらい、施工業者に万が一のことが起きた場合でも補修の費用が「保証」される「リフォーム瑕疵(かし)保険」が心強い味方になってくれます。
トラブルの事例が増えているリフォーム・リノベーションに不安を感じているなら、制度を活用して「検査」と「保証」のダブルで支える「リフォーム瑕疵(かし)保険」で安心を手に入れてリフォーム・リノベーションをすると良いでしょう。

3.「リフォーム瑕疵(かし)保険」にデメリットはあるの?

安心してリフォーム・リノベーションを行いたい方にとって心強い味方となる「リフォーム瑕疵(かし)保険」に、デメリットはないか気になる方もいるでしょう。
あえてデメリットを挙げるとすればどのような点か、解説していきます。

保険料が必要

「リフォーム瑕疵(かし)保険」を活用する場合にはリフォーム工事の前に保険料を支払う必要があります。
保険料は、被保険者となるリフォーム会社は住宅瑕疵(かし)担保責任保険法人と保険契約を行って支払うことになるものの、任意保険なので保険料を支払わない会社も多く存在します。
多くの場合、保険の申し込みを希望する施主側が保険費用を負担することになります。
保険料は、リフォーム工事費用の総額などにより算出されます。

保険期間が短い

「リフォーム瑕疵(かし)保険」の保険期間は、一般的な住宅リフォーム工事の場合で1年間、住宅の柱、梁、壁などの構造部分や雨漏りに関しては5年です。
また、増築工事部分については保証期間が10年と決められています。
一般的なリフォームでは、保険期間である1年のうちに不具合が発生する確率はかなり低いと言えるでしょう。
屋根のリフォームについても、引き渡しから5年以内に雨漏りが発生する可能性は低く、不具合の発生事例も少ないのが現状です。
保険期間が短いという点がデメリットであると捉える方もいるでしょう。

工事期間が長期化する

第三者検査員が工事の途中で検査を行うため、「リフォーム瑕疵(かし)保険」を利用した工事では工事途中で複数回の現場調査が行われます。
現場での調査をするためには、検査員とスケジュールを調整して検査日時を決める必要があり、天候によっては検査が延期されることもあるため、どうしても工事期間が長くなりがちです。

リフォーム・リノベーション工事の万が一に備える「リフォーム瑕疵(かし)保険」には、保険料の支払い、保険期間の短さ、工事期間の長期化というデメリットがあるため、せっかくの保険を利用しない方もいます。
特に割高に感じやすい保険料の負担を気にするケースが多く見られます。
さらに、保険期間が短いことから、リフォーム会社が設ける保証で十分だと判断する事例もあり、あえて「リフォーム瑕疵(かし)保険」を活用しないという選択をする方がいるようです。

4.引き渡し時はしっかりとチェックしよう

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リフォーム・リノベーションが完成し真新しく生まれ変わった自宅を見るとすっかり嬉しくなって、一刻も早く住み始めたいと思うものです。
しかし、リフォーム・リノベーションが完成した後は、しっかりとチェックしてから住み始めましょう。
完成後は立ち合いのもとで引き渡しが行われ、リフォーム会社と一緒に家を見回りチェックしてOKとなれば工事完了となります。
一緒に見回ってチェックしているため、引き渡し時にOKを出してしまえば後から気になる点を指摘しても責任の所在を追求しにくいケースがあるので、注意が必要です。
例えば、引き渡し後に住み始めてから壁紙の一部に汚れを発見した場合、引き渡し時に既に汚れていたのか、住み始めてから汚れたのかが特定できません。
このように、しっかりとチェックをしておかないと、後からリフォーム会社に対して責任を追及しにくくなってしまうこともあるので、引き渡し時には細かい部分まで確認するようにしましょう。

5.まとめ

リフォーム・リノベーションの需要が増えて、リフォームの施工業者にも様々なレベルや質の会社が混在するようになっています。
安心してリフォーム・リノベーションを行いたい場合は、「検査」と「保証」がセットになった「リフォーム瑕疵(かし)保険」が心強い味方となります。
しかし、「リフォーム瑕疵(かし)保険」を利用する場合には、保険料の負担があり、加えて保険期間は短めで、工事期間の長期化が伴うことを予め知っておきましょう。
大切な家を安心してリフォーム・リノベーションして快適に生活していくために、利用できる制度があることを知っておくと万が一の場合に慌てなくて済みます。
ぜひ、「リフォーム瑕疵(かし)保険」の特徴やメリット・デメリットを把握して、満足できるリフォーム・リノベーションを行ってください。

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