閲覧数:3/

読み終える目安 約 11 分

リフォームで防音性を高めたい!防音対策を行う時の費用相場やポイント

自宅で何か楽器を演奏したい、近隣の迷惑にならないように大音量で音楽を流したいなど、生活のニーズに合わせて自宅の防音リフォームを行いたいと考えている方も多いと思います。
また、自宅の周辺の環境音や騒音が気になるという方にも、リフォームやより大規模なリノベーションによる家全体の防音対策はおすすめできます。
この記事では、自宅の防音性を高めるために、リフォームまたはリノベーションを検討している方に向けて、防音対策を実際に行う際の費用相場や実施するにあたって注意したいポイントなどをまとめて、わかりやすくお伝えしていきます。

1.防音・遮音・吸音、それぞれの意味とは?

<記事9>②.jpg

防音対策を行う際には、「防音」や「遮音」、「吸音」といった単語を何度も耳にすることになるでしょう。
それぞれの単語のはっきりした意味の違いは意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
3つの言葉の意味と違いを、簡単にご説明します。

防音

「防音」とは、部屋の外からの音が室内に入り込んできたり、反対に部屋の中の音が外に漏れ出したりする状態を防ぐ、という意味の言葉です。
つまり「防音」とは、騒音対策のために用いる概念的な言葉で、実際に自宅の防音対策を行う際に使われる方法の2種類の工事内容が「遮音」と「吸音」です。
防音素材と呼ばれているものも、実際には遮音・吸音機能の取り入れられた素材のことを表しています。

遮音

防音技術の1つである「遮音」は、空気中に伝わる音を跳ね返すことで文字通り遮断して、外に音が漏れるのを防ぐ方法です。
遮音性を高めると外側に音が漏れることは少なくなります。
しかし、その分内側つまり室内では音が多く跳ね返ることで、音の反響がより大きくなってしまうという側面があるのです。
室内で音の反響が大きすぎると、音が変質してしまったり、聞き取りにくくなったりします。

吸音

「吸音」の仕組みは音を吸収して反射を防ぐことで音が外に伝わるのを防ぎます。
また、音が伝わっている室内の反響も抑えることが可能です。
吸音性が高いほど吸収された音の室内反射は小さくなり、外に音が漏れださない上に室内の音もはっきりと聞こえるという良さがあります。
しかし、吸音性があまりに高いと反響音もなくなってしまうので、音楽を演奏・鑑賞する際には物足りなさを感じてしまう場合もあります。

部屋の防音対策を行う際には、遮音をスタンダードとして取り入れながら吸音も組み合わせるのが基本的な方法です。
この2つを上手なバランスで組み合わることによって、外への音漏れをしっかりと防ぎつつ、室内に響く音の質も保つことが可能になります。

2.防音性を高めた時に得られるメリット

<記事9>③.png

自宅の防音性を高めた場合のメリットとしては大きく3つあります。
1つ目は、「自宅の生活音を外に漏らさない」ことです。
戸建て住宅であっても、すぐ隣や向かいに別の住宅がある場合は、子どもの声やペットの駆け回る音、鳴き声、話し声などの生活音は意外と漏れ聞こえてしまっています。
自宅の生活音がどのように周囲に聞こえているかは意外と気がつかないものなので、知らず知らずのうちにご近所トラブルにつながる可能性もあります。
防音対策を行うことで、その心配は解決されるでしょう。
また、音楽が趣味の方で自宅でも楽器を演奏したいと考えている方や、ホームシアターを設置したいと考えている方も、防音リフォームを行うと、自宅で大音量の音楽を流すことができるようになります。
そして2つ目は、「近隣の騒音が気にならなくなる」ことです。
電車や車などが通過する音や道路工事の音など、外側から聞こえてくる音も部屋の中にいると意外と気になるものです。
防音対策を行うことで近隣の騒音が気にならなくなり、家で快適に過ごすことができるようになります。
3つ目のメリットは、「家庭内でも音が気にならなくなるので、よりプライベート空間が保たれる」ことです。
防音リフォームを行うと、家庭内でも2階で響く足音や話し声、音楽、ペットの鳴き声などの生活音が気になりにくくなるので、隣の部屋の音がうるさくてなかなか眠れなかったなどということもなくなり、快適に過ごせます。
また、上記以外にも防音は断熱と深い関係性があり、防音工事を行うことで副産物的に家全体の快適性が高まるなどのメリットもあります。

3.防音リフォームの種類と費用相場

<記事9>④.jpg

壁の防音リフォーム

防音リフォームでの中でも壁の防音対策をする方は多いですが、壁の防音リフォームには大きく2つの方法があります。
1つ目は壁の中に遮音シートと吸音材を入れる方法で、内側の石膏ボードを二重にすることで防音効果をより高められます。
遮音シートと吸音材にもいくつか種類がありますが、工事に使うものや諸経費を合わせて相場は大体20万程度です。
ただし工事を行う部屋数や壁の広さによってももちろん料金は変わってくるのでリフォーム業者にしっかり確認してください。
2つ目は簡易的な方法として、換気口を防音仕様に交換するものです。
屋外キャップの変更のみから管の中に吸音材を入れるものまで数種類あり、相場は高くても5万円程度になります。

窓の防音リフォーム

窓の防音リフォームは内窓をつけて二重窓にする、防音タイプのガラスに変更する、などの方法が挙げられます。
内窓を設置するだけでも騒音レベルはかなり下がりますが、防音タイプのガラスに変更することでより防音性能は上がり、外の音が気にならなくなります。
通りに面した部屋の窓や寝室の窓をリフォームすると効果が見込めます。
窓のガラス変更と内窓の取り付けは相場がそれぞれ高くても15万円程度ですが、大きさや窓の数によって料金も変わるので注意してください。
さらにカーテンを遮音性のものに取り替えると、窓の防音効果はより高まるのでおすすめです。

床の防音リフォーム

床の防音リフォームは、床材の下に遮音マットや吸音性の素材を敷き詰める、床材を防音機能のあるものに張り替えるなどの方法があります。
床材やマットは様々なメーカーが出しているので多少費用に幅は出ますが、相場は「大体25~80万円程度です。
子どもが走り回る音が気になる場合は、2階の部屋の床に防音リフォームを施すのがおすすめです。
最も手軽な方法としては床の上に防音カーペットを敷いてもある程度の効果は見込めます。
防音カーペットの下にさらに防音シートを敷くとより防音効果が高まります。
クッション性の素材のものを選ぶと音が吸収されやすいのでおすすめです。
費用相場は1~5万円程度です。

防音室のリフォーム

楽器の演奏や本格的な趣味の音楽鑑賞のために防音リフォームを検討される場合は、防音室を作るリフォームやリノベーションがおすすめです。
防音室のリフォームには、1つの部屋をまるごと防音室にする方法と、組み立て式のコンパクトな防音ボックスを部屋の一角に設置する方法の大きく2種類があります。
部屋を丸ごと防音室にする方法は、部屋全体に工事を施すことで浮いた空間を作り出し、周囲に音が伝わらないようにします。
費用相場はどの程度防音をしたいかや部屋の広さなどによって変わりますが、相場は200~800万程度です。
市販の防音ボックスの設置は部屋を作り替えるよりも費用は安くなります。
大規模な工事を施さなくても済むので、より手軽な方法と言えます。
組み立て式の防音ボックスには小型から大型まで様々な種類があるので、演奏したい楽器によって適切な大きさを選ぶと良いです。
費用相場は約60~100万円程度です。

4.防音リフォームで気を付けたいポイント

防音リフォームを行う際には気を付けたいポイントがいくつかあります。
あらかじめ確認して自分の目的や相場などを把握しておくとスムーズにリフォームを勧められます。

元々が木造の戸建ての場合は相場平均よりも費用が高くなる

木造建築の家は鉄骨やコンクリートの家よりも元々の防音機能に差があるので、リフォームやリノベーションの防音工事を行う際も費用が高くなります。
予算を多めに用意しておくようにしてください。

安すぎる費用を提示するリフォーム業者は選ばない

防音リフォームやリノベーションを行う際は、部屋の広さや規模、用途にもよりますが大体の費用相場は固定されています。
相場に比べてかなり安価な金額を見積もりとして提示する業者はきちんとした素材を使っていない、質の低い工事を施工するなどの危険性があります。
リフォーム・リノベーション業者を検討する際には、どこが安いかという観点ではなく、これまでの実績と経歴がしっかりとある業者を選ぶように気を付けてください。

ハウスメーカーを仲介すると紹介料がかかる

ハウスメーカーにリフォーム業者を紹介してもらう場合は、確実に信用と実績のある業者を選べるという利点もありますが、その分、ハウスメーカーに紹介料を支払わなければなりません。
リフォーム費用にかかる料金とは別にお金がかかってしまうので、ハウスメーカーにお願いする際にはそのこともしっかり頭に入れておいてください。

5.まとめ

自宅で過ごす際に周りの生活音が気になっている方や、子どもやペットの音が近隣に漏れていないか心配な方、楽器の演奏をしたい方など、防音リフォームは幅広い方におすすめできるリフォームです。
防音リフォームは、施工する箇所や目指したい防音レベルによっても使用する素材の種類や費用相場は異なるので、自分たちの生活のニーズに合わせてリフォーム計画を考えてみてください。
また、大まかなリフォーム計画を立て予算を用意したら、業者選びも慎重に行うと良いでしょう。
防音リフォームは何度も行う工事ではないので、必ず経験と実績があり信頼できる業者に施工を依頼してください。
防音リフォームでなく思い切ってリノベーションを選択すると、家の一部だけでなく全体に防音工事を施工できます。
特定の部屋を防音室にしたいだけの場合はリフォームでも良いですが、家全体を防音に優れた家にしたい場合は、大規模なリノベーションを検討するのも良い選択だと思います。
自宅がより静かで快適に過ごせる環境になるでしょう。ß

おすすめ記事